開設5周年のごあいさつ

みなさまこんにちは。早いもので、この4月で当学舎は開設5周年を迎えることになります。諸兄姉のあたたかいご支持により、おかげさまで「自由人のための古典語塾」はギリシア語・ラテン語とも、それぞれ入門・講読<中級>・講読と、3クラスずつが定着しています。通ってこられる塾生の顔ぶれもさまざま。仕事に区切りをつけられたシニア世代から、平日はお勤めをこなしながら週末を古典語学習にあてる方々、あるいは研究者を目指す大学生・大学院生、そして大学教員、なかには Skype による地球の裏側からの参加も含めて、ともにひとつの古典と向き合う時間を享受できるとは、思えばじつに希有なことではないでしょうか。

 

昨今、大学をめぐる話題はどちらを向いても息苦しいものばかりですが、しかし、たとえ既存の組織が「終焉」を迎えようとも、学問への情熱そのものが消えてしまうわけではない。そう勇気づけられる光景です。

 

今後は、こうして得られた「理想の読者」を念頭に、学舎設立の初志である出版事業を少しずつ前進させてまいります。安西クラスでは毎回の講読授業に向けて<自家製>のコメンタリーが用意されてきましたが、これを公開することがその第一歩となるでしょう。ご期待ください。

 

ひき続き応援していただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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