3年目の秋に

看板もネオンサインも新聞広告もなく、ホームページがあるのみという「つつましやかな」広告活動にもかかわらず、たくさんの方が興味を示され、教室に見学に来られ、教室に通うようになるという事態に、ある種の驚きすら感じています。その理由の大半は、みなさんが人文学、そしてその中心にあるものとしてのギリシア・ラテン文献を読解するという行為の意味を理解しておられるということなのだろうと信じています。繁華街とはいえない場所で古典語教室を開くという「暴挙」に出た塾頭としては嬉しいかぎりです。

 

秋学期より、ギリシア語講読クラスではプラトン『饗宴』を冒頭から読み始めます。その他については、おおよそ、ギリシア語入門は28課、ラテン語入門は12課、ラテン語講読はセネカ『人生の短さについて』の4章あたりを読み進めています。ラテン語入門は収容人数の関係で新規生をお受けすることは困難かと思いますが、その他のクラスはまだ余裕があります。まずは見学にいらしてください。

なお、冬学期(1~3月)には、以前に試みたようなギリシア語初級と講読をつなぐコースを、ラテン語のそれも加えて、隔週程度で平日の夜のクラスとして試みる予定です。

 

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